トマトと言えば甘く食卓を代表する野菜であり、多くの人から好まれている野菜ですね。

ではあの甘くて美味しいトマトの名前の由来や歴史、産地など、普段知らないことは知っていますね。

この記事ではトマトに関するちょっとした知識を紹介しますから、ぜひ食卓の会話にでもして下さいね。

トマトの名前の由来と歴史

トマト

トマトの名前の由来は「膨らむ果実」を意味する「トマトゥル」からきています。

はるか昔、メキシコ湾を臨むベラクルス地方のアステカ人が名付けたとされています。

とはいえ、当時トマトと思って「トマトゥル」と呼ばれていたのは実はホオズキの一種で後に形が似ているので、現在のトマトが「トマトゥル」と呼ばれるようになったようです。

トマトの起源は諸説ありますが、南米アンデス山脈のペルー周辺も野生種が多く自生することから、この地帯が原産地といわれています。

16世紀末コロンブスの航海時代にスペイン人によってヨーロッパへ渡り、最初は観賞用植物とされていたそうです。

17世紀末には、フランス、オランダ、ドイツなどで食用種が改良されました。

食べ物として脚光を浴びたのは18世紀のイタリアです。

初めて赤い色をした今のトマトに近いものが栽培されました。

同時に、ケチャップなどの加工食品や、料理の味付けに使う調理法なども確立されました。

このことより、現在に至る食用トマトの発祥の地はイタリアともいえます。

日本には、オランダ人によって、18世紀の初めに伝えられたといいます。

日本に初めて伝えられたトマトは、今のミニトマトに近い小さめのトマトでした。

赤く鮮やかな色合いから、食べ物としてというより観賞用に用いられました。

食べ物として栽培され始めたのは、明治時代に入ってからで、食べ物だという認識はあったものの、強いトマトの香りが嫌がられ外国人用として少しだけ作られていました。

一般的に広く広まったのは昭和に入ってからでした。

大正時代~昭和にかけて洋食がはやりケチャップなどでトマトの味を知り、生のトマトを食べるようになりました。

そして、第二次大戦後にはトマトが一般野菜として広く栽培され消費が伸び多くの品種が開発されました。

現在では、ミニトマトの消費が伸びており、一昔前よりも消費量は10倍以上にも伸びているといわれています。

トマトに毒があるって本当?あるとしたらどんな毒?

トマト

現在では、身体に良いとされているトマトですが、16世紀のヨーロッパでは「poison apple(毒リンゴ)」と呼ばれていました。

これは、当時使われていた食器が、ピューターという錫や鉛を主原料とした素材で作られていて酸性のトマトをこの食器を使って食べる事で、食器の鉛成分が溶け出し鉛中毒になる人が多かったからだといわれています。

また、猛毒のベラドンナとトマトの苗が似ていた事から毒があると思った人もいたそうです。

それでも、当時イタリアに住んでいた貧困層の人々がトマトを食用にしようと、200年にも及び品種改良をした結果、現在のおいしいトマトが出来ました。

実は、実際にトマトには微量な「トマチン」という毒があり、多くは茎や葉に含まれています。

トマトの毒の成分としては糖アルカロイドで複数の菌に対する抗菌作用や昆虫に対する忌避効果がある成分です。

過剰に摂取した場合に起こる中毒症状としては、溶血により赤血球が破壊されて、軽い症状なら頭痛や嘔吐、胃炎や下痢、重い症状なら低血圧、神経症から昏睡状態になり最悪の場合死に至ります。

但し、現在では品種改良が進んでおり、人体への影響はほとんどなく、例をあげると一日に完熟したもので4t、未熟なものだと3kg食べると致死量といわれています。

トマトの品種の種類(大きさと色)トマト

トマトの品種は約2000種あるといわれ、日本では約120種が栽培されているといわれています。

品種は、主に大きさと色で大きく分類されています。

トマトの大きさの種類

150g以上:大玉トマト

一般に流通されている大きめのトマトです。

生でも加熱してもおいしく様々な料理に使えます。

サラダはもちろん、煮込み料理や炒め料理など使い勝手が良いトマトです。

桃太郎、ファーストトマト、桃太郎ゴールド、カゴメこくみトマトラウンドなど。

40g~150g:中玉トマト

大きさ的には、ゴルフボールくらいの大きさで、色は赤や黄色、オレンジなどと多彩で品種も多いです。

ミディトマト、フルティカ、ルネッサンス、アメーラなど。

40g以下:小玉トマト(プチトマト、ミニトマト)

一口サイズの小型のトマトで、赤、黄色、オレンジ色など多彩な色です。

サラダやお弁当の彩に重宝します。

アイコ、千果、キャロルセブン、トマトベリー、マイクロトマトなど。

トマトの色の種類

ピンク(もも)色系

薄い赤やピンク色のトマトで皮が薄く香りが弱いので生で食べるのに向いている。

赤色系

濃い赤色をしたトマトで、皮が厚く香りが強いのでケチャップなどの加工食品に向いている。

緑色系

黄色、白、緑色、褐色があり、縞模様をした品種もある。酸味が強く、サラダなどに向いている。

トマトの主な産地はどこでなぜ特産なの?

トマト

生産地:熊本県

収穫量:17.4%

熊本県は、平坦地の冬春トマトの産地と標高が400mを超える地域に夏秋トマトの産地があり、熊本県として、一年中トマトを収穫できる体制となっている。

代表するブランドトマトは、八代市の「塩トマト」や宇城市の「千果」などがあります。

八代市は干拓地で海岸べりだったところに畑を作っている為、畑の下に何本もの塩の道が通っています。

そして、畝によっては塩が強く上がってくるところがあるので、根から吸収される水分が制限され、果実があまり大きくならずに甘みが凝縮し糖度が上がるおいしいトマトがとれます。

生産地:北海道

収穫量:7.9%

暑さと湿気が苦手なトマトにとって、湿度が低く冷涼な北海道の気候はトマトの味わいをひきたててくれ、春から夏にかけては日照時間が長く、昼夜の大きな温暖差がトマトの栽培に向いています。

また、梅雨がない事や、夏に台風が少ない事、冬が長いので害虫が少なく九州や西日本のようにハウスを細かな目のネットで囲わなくても済み風が通り抜ける事でトマトにしっかり日光を当てる事が出来る事などという、気候的な好条件からトマト栽培に向いているといわれています。

生産地:茨城県

収穫量:6.5%

茨城県は温暖な気候と関東ローム層の水はけの良い土地、昼夜間の気温差を活かす事で、高品質なトマトを生産しています。

5月下旬に出荷する春トマトと、8月中旬から出荷する夏秋トマトに二期作をする事により、一定の品質を保ったトマトが一年を通して収穫できます。

また、品種改良や減農農法を積極的に行い消費者の人気が高く需要を伸ばすことで生産量を増やしています。